マイチューター講師がバイリンガルになるためにしていた「8つの習慣」
IELTS テストで高得点を取るためには、英語を英語で考える「英語脳」、
日本語を介さない「英語回路」を作る必要があります。
IELTSテストでは注意放送、設問、問題など、全てが英語になるわけですから、
受講者の皆さんも、普段から
「英語脳」を意識した生活習慣を取り入れることをお勧めします。
スピーキングテストでは、「Fruency and Coherence」流暢な話しぶり、
首尾一貫性が判定されます。
面接官からの質問を日本語に変換して回答を考えている時間はありません。
英語をそのまま理解し、不自然な間を空けることなくスムーズな会話を心がけてください。
それでは、バイリンガルである私がどのように「英語回路」を身に付けたのかお話ししましょう。
1. 英語で考える
普段の生活の中で、英語で考える時間をできる限り作ります。
例えば電車の中刷り広告を見ながら英語に訳したり、
見出しから想像できるストーリーを英語で考えます。
街中を歩いているときも、「信号が青に変わった」とか、
子供が遊んでいる姿から、
自分が子供のころ遊んだ思い出を英語で考えたりします。
自問自答も英語で行います。
例えば、「今、何処に行きたいか」を英語で自分に尋ねて、
「行きたい場所」と「その理由」を英語で答える練習です。
2. とにかくたくさん英語を話す
日本のように英語を話す機会が少ない環境の中で、
どのように英語を話す時間を作るかが問題です。
スピーキング力をつけるには、とにかく話す機会をつくることから始まります。
できれば毎日英語を話してください。
私の場合、毎日一定時間(2〜3時間)は家族で英語だけの時間を作りました。
その間、全ての会話は英語のみになります。
昔に比べれば日本においても、手軽に英語を話す時間を作れます。
スカイプを使った英語講師とのマンツーマン会話は効果的だと思います。
3. TVドラマ 映画で英語耳をつくる
私は小さいころから、好きな映画やドラマを何度も繰り返し見るようにしてました。
ある程度、作品の内容がわかるもので、
使われる単語も難しくないものを選んでください。
主人公になったつもりで、セリフを暗記するほど何度も見ることが大切です。
中途半端に多くの作品をを見るのではなく、
同じものを繰り返して見ることが英語習得のポイントです。
皆さんは「シャドウイング」という学習法を耳にしたことがあるでしょうか。
聞いた英語をすぐに、影(シャドウ)のように追いかけて口に出す練習法です。
私は、映画やドラマの主人公のセリフをいつもシャドウイングしていました。
4. 多読が「英語回路」の基本
私は小さいころから本を読むことが好きでした。
特にアメリカ作家の小説が好きで、
毎日2〜3時間は読書に時間を割いていたと思います。
面白い本に出合うと読み終えるまで寝られませんでした。
小説の「多読」は、バイリンガルになる為の
「英語回路」を作るのに最も効果的な学習法だと思います。
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多読のコツは、自分のレベルに合った好きなジャンルの小説を見つけることです。
数ページをざっと読んでみて、90%以上わかる単語レベルのものを選んでください。
IELTSリーディングテストは、速読が必須です。
仕事や学校で、英文を読む機会が多い方は別ですが、
そうでない方は毎日英文を読む時間を作ってください。
IELTSでは学術的な分野のパッセージを読むことになりますが、
大切なのは読む習慣をつけることですから、興味のある小説の多読がお勧めです。
5. 音読で英語力が格段に上がる
私は英語学習法としてコラムやエッセイを音読するようにしていました。
音読は舌や口を動かします。
自分の声を聴くので、耳を刺激します。
文字を読むために、目もしっかり動かすことになるので、全身運動になります。
英語学習も、テニスやピアノのように理論ではなく体で覚えていくものなので、
「音読」は最も効果的な練習になるのです。
時には英語の先生に聞いてもらい発音、イントネーションは基より、
ポーズの適切な位置をチェックしてもらいます。
スポーツや楽器と同じで、一度体で覚えた英文は忘れません。
音読を繰り返すことで英語の「反射力」が養われ、
意識しなくても英文がスラスラでてくるようになります。
6. 英英辞典を使う 英和辞典は「英語回路」を破壊する!
バイリンガルとは2つの言語回路を持つことです。
私も国語や歴史の時間は母国語の「タカログ語」の辞書を使っています。
しかしながら、英語学習では必ず「英英辞典」を使います。
英語を英語で考える「英語回路」では母国語を介した
”辞書は百害あって一利なし” と思うからです。
皆さんが使う「英和辞典」は英単語と日本語の意味を結びつけるためのものです。
英単語を日本語で覚えてしまうので調べた英単語から
頭にイメージされるのは日本語になります。
通訳者や英語教師を目指される方でなければ「英英辞典」だけを使ってください。
「英英辞典」はその言葉のもつ本来の意味を
簡単な英語を使ってイメージとして表現しています。
つまり「英英辞典」で調べることで
単語の意味が映像に近いイメージで脳にインプットされるわけです。
また、意味を調べれば「言い換え」や「類義語」などを一緒に覚えることができ、
語彙力も加速度的に増えていきます。
IELTSに限らず、ほとんどの英語能力検定試験では、日本語は使いません。
「言い換え」「類義語」などの語彙力が試されます。
また、スピーキングにおいても「英英辞典」を使うことで
言葉の適切な使い方や自然な会話のテンポが身につきます。
7. 英語は英語で学ぶ!
私は、小学校から英語の授業は英語で教わりました。
私たちの国では、歴史的な背景もあり英語教育は特に力を入れています。
ほとんどの科目は英語で行われ、
中学を卒業することにはみんな英語が話せるようになっています。
少なくても、英語の授業やレッスンは英語で受けた方が
総合的な英語力が身につくと思います。
レッスン中は英語で説明を聞き、英語で答えたり、質問したりすることで
「英語回路」が養われ、英語の反射力が鍛えられます。
これは問題を解くときのスピードにも影響したり、ケアレスミスも防ぐ効果があります。
8. 発音・イントネーションが大切
話す時に注意したいのは、発音、アクセント、イントネーションです。
IELTS試験では「Pronunciation 発音」が判定されますので
普段から辞書で発音記号を調べる癖をつけてください。
間違った発音が身につく前に、英語講師から発音チェックをしてもらうことをお勧めします。
私は、アメリが映画やドラマの主人公になったつもりでややオーバーに発音を真似していました。
また、CNNなどのニュース番組で、きれいな発音のキャスターを真似て
ニュースを声を出して読む練習をしていました。
IELTSの試験官は、受験者の発音やイントネーションを注意して聞いています。
発音がネイティブ並みであれば、多少の文法の間違えは大目に見てもらえます。