IELTS対策コラム

IELTSリーディング 完全攻略


【IELTSリーディング 完全攻略】


IELTSリーディングテストは時間管理が重要です。できるだけ効率的に問題を解くためのポイントをご紹介します。


 IELTSリーディングテストの概要

IELTSのリーディングテストは、アカデミック・モジュール(以下アカデミック)とジェネラル・トレーニング・モジュール(以下ジェネラル)で出題形式が異なります。

アカデミックとジェネラルの両方で試験時間は60分、全40問です。設問の難易度や内容に差はありますが、どちらを受験しても公平にスコアが算出されるよう設計されています。


┃ アカデミックのリーディングテスト

アカデミックでは900~1,000語程度のパッセージが3つ出題されます。ジェネラルよりも難易度が高く、選択式問題の割合が多い傾向があります。

難易度が高い分、必要な正答数は少なく設定されています。例えば、バンドスコア6.0を獲得するには、23問以上の正解が求められます。


 ジェネラルのリーディングテスト

ジェネラルでは900~1,000語程度の長文1つと、約500語の短いパッセージ4つが出題されます。アカデミックよりもやや難易度は低いですが、記述式問題が多く、スペルミスなどに注意する必要があります。

また、問題の難易度が低い分、高得点を取るためにはより多くの正答が求められ、バンドスコア6.0を取るには、30問以上の正解が必要です。


 リーディングテストで役立つテクニック5選

試験本番で役立つ解答テクニックを紹介します。IELTSリーディングテストの時間不足を防ぐため、これらの方法を活用してください。


①長文ごとに時間を設定して解く
アカデミックでは60分で3つの長文、ジェネラルでは60分で1つの長文と4つの短文を解く必要があります。それぞれの長文に20分、短文には10分の時間制限を設け、時間内に終わらなかった場合は次に進むことを意識しましょう。


②設問を先に読む
本文を読む前に、設問に先に目を通し、どのような内容が問われるかを把握します。これにより、どこに注目して読めばよいかがわかり、効率的に解答できます。


③キーワードにマークをつける
人物には○、時間表現には二重下線、場所には△、出来事には□など、独自の記号をつけることで、後で該当部分を見つけやすくなります。


④わからない問題も埋める
答えがわからない問題でも、空白のままにせず何かしら記入することが重要です。空欄のままでは確実に不正解ですが、記入することで正解する可能性があります。


⑤横線を使って訂正する
試験では、書き間違えた部分は横線で訂正することが認められています。消しゴムを使うよりも時間を節約できるため、横線を活用することをおすすめします。


 まとめ
IELTSリーディングテストは、時間配分が成功の鍵です。本記事で紹介した5つのテクニックを活用し、素早く正確に解答できるよう練習してみてください。皆さんのIELTS試験の成功を応援しています。

IELTS リーディング アカデミックの問題形式 「Sentence Completion」 完全攻略


「Sentence Completion(文章穴埋め問題)」の攻略解説とTIPS

Sentence Completionとは?


この問題形式では、与えられた文章の空所を埋める適切な単語やフレーズを、パッセージから探して記入します。制限語数(例: One WORD or NO MORE THAN TWO WORDS)に従って解答する必要があります。

問題番号の若い順番で本文に答えが出ていることが圧倒的に多いです。また答えは、本文から丸写しのため、スペルに自信のない方でも大丈夫です。



攻略方法:


1. 指示を正確に読む

  • 制限語数(1語のみ、2語または数字を含むなど)を必ず確認します。
  • 本文から単語をそのまま抜き出して答える。品詞を変えたりしない。
  • 指示を守らないと得点になりません。


2.  問題文を先の読む ー キーワードを特定する

  • 問題文を先に読む。 空所前後の文脈を読み、キーワード(人物名、年、専門用語など)を把握します。
  • キーワードを使ってテキスト内の該当部分を見つけます。


3. 文法を考慮する

  • 空所に適合する文法形式(ほとんどの場合)を予測します。
  • 文法的に正しく、文意に合う単語を選びましょう。


4. 同義語を意識する

  • 問題文とパッセージ内の語句は同じとは限りません。同義語やパラフレーズに注意してください。




例題と解説:


例題:

パッセージ(抜粋):
“The recent study conducted by Dr. Smith revealed that a balanced diet can significantly improve cognitive functions in children under the age of 12. The research emphasizes the importance of including omega-3 fatty acids found in fish for brain development.”


問題文:
1. Dr. Smith’s study highlights the role of a __________ diet in enhancing children’s brain functions.
2. The research stresses the necessity of __________ for brain growth, which can be sourced from fish.



解答ヒント:


問題文1のヒント:

  • 「diet」がキーワード。
  • 「a __________ diet」の空所には形容詞が入る。
  • パッセージには「a balanced diet」とあるため答えはbalanced


問題文2のヒント:

  • 「brain growth」と「fish」に関連する語を探す。
  • パッセージに「omega-3 fatty acids found in fish」とあるため答えはomega-3 fatty acids




解答:

  1. balanced
  2. omega-3 fatty acids




TIPS:


  1. 制限語数を守る
    「NO MORE THAN TWO WORDS」と指定されていれば、解答は1~2語に限定します。

  2. パラフレーズを活用
    同義語や言い換えの表現に注意して、該当箇所を素早く見つけます。
    例: “improve cognitive functions” = “enhance brain functions”

  3. 文脈を利用する
    空所の前後を確認し、文意に合った単語を選びます。

  4. 順序に従う
    このタイプの問題は通常、テキスト内の情報が問題の順序通りに配置されています。

  5. 不要な単語を追加しない
    答えはできるだけシンプルに、指定された単語数に従います。




Sentence Completionは、読むスピードと正確さが鍵です。これらのポイントと例題を参考に、練習を繰り返してスキルを磨きましょう!


IELTS リーディング アカデミックの問題形式 「Summary Completion」 完全攻略


「 Summary Completion (要約完成問題)」の攻略解説とTIPS


Summary Completionとは?


要約完成問題は、パッセージ全体または一部を要約した文章が提示され、そこに空所が設けられています。受験者はパッセージから適切な単語を選び、空所を埋めて要約を完成させます。制限語数(例: NO MORE THAN TWO WORDS AND/OR A NUMBER)に従う必要があります。

問題番号の若い順番で本文に答えが出ていることが圧倒的に多いです。また答えは、本文から丸写しのため、スペルに自信のない方でも大丈夫です。




攻略方法:


1. 指示を確認する

  • 制限語数(例: NO MORE THAN THREE WORDS)を正確に守ること。
  • 本文から単語をそのまま抜き出して答える。品詞を変えたりしない。
  • 指示を守らない場合、正答でも不正解扱いになります。

2. 空所の前後を読む

  • 空所の前後の文脈から適切な語句を予測します。
  • 必要な情報は通常、要約の順序通りにパッセージに現れます。

3. 同義語や言い換えに注意

  • パッセージ内の語句は要約文で同義語やパラフレーズに変えられていることが多いです。

4. 問題文を先に読む 

  • 問題文に出てきたキーワードや固有名詞をヒントにパッセージを特定し、慎重に精読して正確な情報を見つけます。

5. 文法と意味をチェック

  • 空所に入れる単語が文法的に正しいか確認します。
  • 文の意味が自然になるように注意しましょう。




例題と解説:


例題:


パッセージ(抜粋):
“The study of urban ecosystems has revealed significant effects of human activity on biodiversity. Cities often cause habitat loss, but they also create opportunities for certain species to thrive. Green roofs and urban gardens, for example, provide essential habitats for pollinators such as bees and butterflies.”


問題文:
Summary: Human activities significantly impact biodiversity in cities. While urbanization can result in __________ (1), it can also offer benefits for some species. For instance, green roofs and urban gardens support __________ (2) like bees and butterflies.




解答ヒント:


1. 空所(1)のヒント:

  • 空所の直前に「urbanization can result in」とあるため、「都市化がもたらす結果」を探す。
  • パッセージには「Cities often cause habitat loss」と記載されているため、答えはhabitat loss


2. 空所(2)のヒント:

  • 「support」の対象となる語句を探す。
  • パッセージには「pollinators such as bees and butterflies」とあるため、答えはpollinators




解答:


  1. habitat loss
  2. pollinators




TIPS:


  1. 指示を必ず守る
    制限語数や数字の扱い(例: 数字はそのまま記入するか、スペルアウトするか)を確認しましょう。

  2. キーワードを特定
    空所の前後のキーワードをもとに、パッセージ内の該当部分を素早く見つけます。

  3. 同義語を意識する
    要約文では、パッセージの言葉がしばしば同義語や異なる表現に置き換えられています。
    例: “habitat loss” = “destruction of living spaces”

  4. 文法の一致を確認
    空所に記入した語句が文法的に正しいかを確認してください。特に複数形や冠詞に注意します。

  5. 順序を活用
    要約文はパッセージの情報が順序通りに出てくることが多いため、該当箇所を効率的に探せます。




練習の重要性

Summary Completionはパラフレーズや文法的正確性を重視するため、実践練習でスキルを磨くことが得点アップの鍵です。この攻略法を参考に、効果的に準備を進めましょう!