アメリカ人が毎日使うスラング・イディオムを学ぶ!
海外ドラマ、日常生活で使われるリアルな英語が楽しく自然に身につく!
ネイティブのリアル英語
ticked off イライラする
「 イライラする 」って英語ではどう言うんでしょうか?
アメリカでは ” ticked off ” といいます。
例文
Constant delays on schedules ticked me off.
絶えず続くスケジュールの遅延にイライラさせられた。
ticked offには怒るという意味もありますが、pissed off(ちょっと汚いスラングで、
怒ってる)より少しソフトなニュアンスになります。
イライラしているのと怒っているのの中間的な感じでしょうか。
「 ticked off イライラする 」習得・攻略
ネイティブのリアル 英語:
I’m really ticked [off] because Tom forgot to pick me up at the airport.
学校で教わる英語:
I’m really angry because Tom forgot to pick me up at the airport.
ネイティブのリアル発音:
I’m really ticked [off] cuz Tom fergot ta pick me up ’it the airport.
同義表現
to be angry
イディオムの由来
「ticked off」というイディオムの由来は、いくつかの説に基づいて説明されています。このイディオムは「イライラする」「怒る」という意味で使われますが、その背景には以下のような可能性が考えられています:
- 時計の「tick」からの比喩
「tick」という言葉は、時計の音を表す擬音語で、「時が刻まれる」イメージがあります。これが転じて、「tick off」は、何かを「リストからチェックする(完了する)」という意味で使われるようになりました。
この「tick off」という行為が、何かが完了したり、人が動作的に何かをする際に急き立てられる感覚と結びつき、それがストレスやイライラの感覚に関連付けられた可能性があります。 - イギリス英語からの影響
イギリス英語では「tick off」がもともと「誰かを叱る、注意する」という意味で使われていました。このニュアンスがアメリカ英語に取り入れられ、叱られた結果として人が「イライラする」という感情を表す意味に変化したと考えられています。 - 短気や「スイッチが入る」感覚から
「ticked off」という表現は、「tick」が時計の刻む音や短い刺激的な動きを表すことから、「何かがきっかけで怒りが爆発する」「短気になる」という感覚に結びついているとも言われます。この場合、「tick」は怒りを引き起こす引き金のような役割を象徴していると解釈されます。
結論
「ticked off」の由来は明確に一つに定められているわけではありませんが、時計の動作、リストからチェックする行為、人間関係の中での注意や叱責などが起源として考えられます。この表現は20世紀以降に一般的になり、特にアメリカ英語で頻繁に使われるようになりました。
「tick」 を使ったその他のイディオム
● Tick away: (時計が)時を刻む、(時間が)経過する
The minutes ticked away as we waited nervously for the test results.
テスト結果を緊張しながら待っている間に、時間が刻々と過ぎていった。
● Tick by: (時間が)ゆっくり過ぎる
The hours ticked by as she worked late into the night.
彼女が夜遅くまで働いている間に、時間がゆっくり過ぎていった。
● Tick over: (エンジンなどが)アイドリングする、(仕事や状況が)停滞せず進む
Even during the holidays, the business kept ticking over thanks to our dedicated staff.
休暇中でも、献身的なスタッフのおかげで事業は滞ることなく進んでいた。
● What makes someone tick: (人を)動かす原動力や動機
Understanding what makes her tick will help you work with her better.
彼女を動かしているものを理解すれば、より良い協力ができるだろう。