IELTS対策コラム

IELTS リーディング アカデミックの問題形式 Yes/No/Not Given 完全攻略


Yes/No/Not Given の形式


この形式では、設問に示された主張が、テキスト内の著者の意見や見解とどのように対応しているかを判断します。以下の3つの選択肢があります:

● Yes: 設問の内容が著者の意見と完全に一致している場合。

● No: 設問の内容が著者の意見と矛盾している場合。

● Not Given: 設問の内容について、テキスト内で著者の意見が示されていない場合。

注意点:
True/False/Not Givenは事実関係を問うのに対し、Yes/No/Not Givenは著者の意見や見解に基づいて判断します。


「 具体例 」


問題文:

テキスト(抜粋):

The researcher argued that introducing stricter regulations on industrial emissions could significantly reduce global warming. However, some experts believe that such regulations might harm economic growth, especially in developing countries.


設問:

  1. The researcher supports the idea of stricter emission regulations.
  2. Developing countries benefit the most from stricter emission regulations.
  3. Some experts believe that stricter regulations could negatively impact economic growth.



「 解答と解説 」


    1. Yes

    テキストには「The researcher argued that introducing stricter regulations… could significantly reduce global warming」と述べられています。設問はこれと一致しています


    2. Not Given

      テキストには「developing countries benefit」という具体的な記述がないため、Not Givenです


      3. Yes

      テキストの「some experts believe… might harm economic growth, especially in developing countries」という部分と一致します。



      TIPS(解答のコツ)


      1. 設問が著者の意見かを確認

      設問がテキストの事実に基づくものではなく、著者の考えや意見に関するものであることを意識しましょう。


      1. 必ず完全に一致するかを確認

      設問とテキストの内容が部分的に一致している場合は注意。完全一致でない場合、答えはNoまたはNot Givenになります。


      1. キーワードを特定して照合

      設問に含まれるキーワード(例: researcher, developing countries, economic growth)を見つけ、それらに関連する著者の意見をテキスト内で探します。


      1. Not Givenを慎重に選ぶ

      「Not Given」は設問のトピックが全く言及されていない場合にのみ選びます。少しでも触れられていれば、YesまたはNoの可能性を検討します。


      1. 極端な表現に注意

      設問に「always, never, only」などの極端な表現が含まれている場合、著者の意見と矛盾しやすいためNoの可能性が高いです。


      1. 著者の意見と他者の意見を区別する

      テキスト内で他者の意見が述べられている場合、それが著者自身の意見かどうかを明確に見極めることが重要です。


      練習問題


      テキスト(抜粋):

      The study emphasized that technology has improved workplace productivity in most sectors. However, it also highlighted concerns about the potential for automation to lead to job losses, particularly in manufacturing industries.


      設問:

      1. The study claims that technology enhances productivity in all workplaces.
      2. Automation could negatively affect employment in manufacturing industries.
      3. The study believes that technology has no downsides.


      解答:

      1. No

        • テキストには「in most sectors」とありますが、「in all workplaces」という極端な表現は矛盾しています。
      2. Yes

        • 「automation to lead to job losses, particularly in manufacturing industries」という部分が設問と一致します。
      3. No

        • テキストには「highlighted concerns about the potential for automation to lead to job losses」とあり、「no downsides」とは矛盾しています。




      Yes/No/Not Givenは、著者の意見を正確に把握する能力が試される問題形式です。練習を積み、速く正確に情報を特定できるスキルを身につけましょう!