IELTS対策コラム

IELTSライティング「質問の意図を深く理解する」 – 具体例


質問の意図を深く理解する


具体例で説明

例えば、IELTS Writing Task 2で次のような質問が出たとします:

“Some people believe that the government should provide free healthcare to all citizens. To what extent do you agree or disagree with this statement?”


意図の深い理解

この質問は、政府が全ての市民に無償で医療サービスを提供すべきかという意見についての賛否を問うています。単に「賛成」や「反対」と答えるだけでなく、「To what extent do you agree or disagree?」と尋ねているため、どの程度同意または反対するかの「程度」についても詳しく述べる必要があります。


深い理解を示すための対応

① 具体的な視点から答える

例えば、「私は基本的に政府が無料医療を提供することに賛成ですが、緊急医療や基礎的な医療に限るべきだと考えます。」という意見であれば、どの範囲で賛成かを明確に伝えることができます。


② 幅広い視点を含める

賛成と反対の両面を取り入れ、「同意」や「反対」の程度を示すことで論理的なバランスを取ります。例えば、「無料の医療は、特に低所得者層にとっては重要だが、財政的負担がかかるため、完全に無償化するのは現実的でないかもしれない」と述べれば、質問に対する深い理解が示されます。


良くない例
質問の意図を浅く理解している場合、単に「私は賛成です。全員が平等に医療を受けられるべきです。」と答えるだけでは不十分です。この回答は意図を十分に掘り下げておらず、具体的な内容や裏付けが不足しています。また、賛否の程度も示していないため、バンドスコアが低くなります。


結論
質問の意図を深く理解することで、賛否の程度や多角的な視点から論じる力を示し、バンド7.0以上を目指すための論理的かつ一貫した構成を作成することができます。