アカデミックとジェネラル
IELTSの成績証明書を得るには、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの
4科目を全て受験する必要があります。
リーディングとライティングに関しては、アカデミック(留学に必要)と
ジェネラル(永住権に必要)で出題内容が異なりますが、
スピーキングテストはアカデミックとジェネラルで共通です。
ペーパー版またはコンピューター版
IELTSのジェネラル・トレーニングテストとアカデミックテストは、コンピューターかペーパーのどちらで受験するかを選択できます。
テスト形式、問題形式、各パートの時間配分、試験内容は、コンピューター形式のIELTSでもペーパー形式のIELTSでも同じです。
コンピューターで受験するIELTSを選択した場合は、リスニング、リーディング、ライティングの各パートのテストをコンピューターを使用して受けます。ただし、IELTSスピーキングテストは、ペーパーテストと同様に、試験官と面接形式で実施されます。スピーキングテストは、リーディング、リスニング、ライティングテストの前か後に行われます。
ペーパーで受験するIELTSを選択した場合は、ライティング、リーディング、リスニングの各パートをペーパーで受けることになります。スピーキングテストは、リーディング、リスニング、ライティングテストの前か後に行われます。ペーパーで受験するIELTSでは、ライティング、リーディング、リスニングの3つのテストが同じ日に実施され、各テスト間に休憩はありません。
ペーパー版またはコンピューター版 比較
IELTSコンピューター版 | IELTSペーパー版 | |
結果 | 受験から3~5日後 | 受験から13日後 |
予約 | テストの予約時にコンピュータのアイコンをクリックする | テストの予約時に紙と鉛筆のアイコンをクリックする |
テストの実施状況 | 最大週7日、1日3回テストを実施 | 年間最大48日テストを実施(木曜と土曜) |
試験の順番 | リスニング → リーディング → ライティング → スピーキング | ライティング → リーディング → リスニング → スピーキング |
リスニング | ・各自ヘッドフォンが使える ・メモ書きが右クリックで入力 ・最後に2分間の記入タイム ・問題を解きながら同時に解答 | ・問題用紙に直接書き込める ・メモ用紙が配られる ・最後に10分間の記入タイム |
リーディング | ・ハイライト(マーカー)できる ・メモは右クリックで入力可能 ・本文からコピペできる ・本文と問題を同じ画面で見られる | ・直接問題用紙に書き込める ・自由自在に印をつけられる ・本文と問題を行ったり来たりする |
ライティング | ・文字数を自動でカウント ・コピペできる ・タイプミスが多くなりやすい | ・文字数を自分でカウント ・丁寧な字で解答しなければならない (筆記体は点数がさがりやすい) |
スピーキング | スピーキングテストはIELTSの試験官との面接形式 | スピーキングテストはIELTSの試験官との面接形式 |
どちらに向いているか | ☐ タイピングに慣れている ☐ パソコン作業に慣れている ☐ なるべく早く結果が知りたい ☐ 周りの音に気が散ってしまう ☐ ライティングで、文字数を数えたくない ☐ 字のうまさに自信がない | ☐ タイピングが遅い ☐ パソコン作業に慣れていない ☐ 筆記じゃないと内容が入らない ☐ スコア提出期限に余裕がある ☐ 周りに人がいても集中できる ☐ 字のうまさに自信がある |
スピーキングテストは試験管との対面式
IELTSスピーキングは試験管との1対1の面接方式で、時間は11分から14分です。
そのすべてが録音され審査されます。
テストは留学向け《アカデミックモジュール》と
移住者向け《ジェネラルモジュール》で同じ内容です。
試験管はイギリス人を中心に、オーストラリア人、ニュージーランド人などで、
日ごろからのブリティシュイングリッシュのアクセントに慣れる必要があります。
毎日BBCニュースを聞くと良いでしょう。
IELTS試験管は基本的には、受験者の英語能力を引き出そうという方向で話を進めてくれる上に、
試験と割り切るのではなくコミュニケーションを楽しもうという面接官が多いようです。
まず、笑顔ではきはきした口調で自信のある態度で挨拶しましょう。
IELTS試験管は最初の数分間の印象で受講者のレベルを予測するようです。
「できる人」と思われてその流れができると自分の自信にもつながるでしょう。
▮ 「3つのパートから成る出題形式」
IELTSスピーキングは基本的に3つのパートから成り立っています。
入室するとまず最初に試験管が名前を告げ、
受講者の名前、出身地、身分証明書(identification)の確認をします。
その後3つのセクションに沿って試験が始まります。
Part 1 ウォームアップ (4〜5 分)
まずは自分自身のことを話すPart 1 からスタートです。
このパートでは「学生ですか?仕事をしてますか?」と聞かれますので、
必ず現在形で短く、職種、所属部署位で答えてください。
「学生です」「仕事をしてます」だけで終わらせないようにしてくださいね。
さて、Part 1はここからが本番です。
ここでは受講者自身について簡単な質問がされます。
家族や出身地、趣味、仕事、受験者が学生なら何を勉強しているかなど、一般的なトピックです。
3つのトピックにつてそれぞれ4問ずつくらい質問されます。
Yes/Noだけで答えられる質問でも、なるべく少し多めの情報を伝えるようにしましょう。
【内容とトピックスの例】
学校・家族・仕事・友達・故郷・地域社会・住環境・趣味・音楽・買い物・食べ物・日課・場所・好きなもの・余暇・スポーツ・運動・祭り・特別なイベント・旅・天気・季節・ネット活動・将来の計画
Part 2 指示された内容に関するスピーチ (3〜4分 〈1分のスピーチ準備時間含む〉)
ここでは短いスピーチをします。
まず試験管からカードが渡されますが、そこには、スピーチのトピックと、
それについて話すべきポイントが書かれています。
自分の意見をまとめる時間が1分与えられるので、
何をどう話すか落ち着いて考えましょう。
紙と鉛筆が渡されますからメモを取ることができます。
1分経つと、準備が終わらなくても試験からスピーチ開始を告げられるので要注意です。
スピーチの時間は1〜2分間ですが、
時間が余った場合はいくつか質問されて、もう少し話すよう促されます。
時間を過ぎると話の途中でも止められますが、これは気にする必要はありません。
Describe something you own which is very important to you.
You should say:
Where you got it from?
How long you have had it?
What you use it for?
and explain why it is important to you.
Part 3 ディスカッション (4〜5 分)
IELTSスピーキング セクション パート3は試験管とのディスカッションです。
Part 2 のトピックに関連して自由に話し合うのですが、
このとき試験管は私たちの限界を知る為にいろいろな質問をしてきます。
英語の能力を試すために、
仮定法や関係代名詞などを使った文など、
難しい言い回しが必要な質問も巧みに仕掛けてきます。
まずは質問に対する自分の意見、そしてその理由や例というふうに、
1つの質問に対して2,3センテンスぐらいでまとめると良いでしょう。
全てのパートが終了すると、試験管がインタビュー修了を伝えますので、
”Thank you very much”など、笑顔で挨拶をして面接室を出ましょう。
▮ スピーキングの評価方法 (バンドスコア)
IELTSの他の分野と同様、スピーキングテストの結果は1〜9のバンドスコアで示されます。
バンドスコアは1から9まで0.5刻みで採点され、4.0 / 5.0 /5.5 /6.0 といった点がつきます。
留学に必要な目安として、
大学進学準備コース 5.5 , 大学進学 6.0 大学院進学 6.5〜7.0 と言われています。
学校のレベルや専攻によって必要なスコアも変わりますので詳細は受験先から入手ください。
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