IELTSスピーキング 試験官はここをチェックしている! Complex Structure
Grammatical Range and Accuracy 文法力と正確さ
┃Complex Structure 複雑構文を使う
IELTS Speakingは次の4つの基準で採点されます。
- 流暢さと内容の一貫性(Fluency and Coherence)
- 語彙力(Lexical Resource)
- 文法の知識と正確さ(Grammatical Range and Accuracy)
- 発音(Pronunciation)
ここでは、3つ目の採点基準『文法の知識と正確さ(Grammatical Range and Accuracy)』について解説します。
試験官は以下を含む多くの要素を総合的にみて採点しています。
① 文の構成力
② 節の使用(従属節など)
③ ハイレベルな構文の使用
④ 時制の知識
⑤ ミスの割合(各文におけるミスの量)
⑥ ミスのレベル(ベーシックな文でのミスか、ハイレベルな文でのミスか)
▮ Complex structure 複雑構文を使う
IELTSスピーキングは、全く文法ミスをしなければ高得点が取れるというものではありません。もちろん簡単な文法ミスはいけませんが、高得点を狙うなら、むしろ多少のミスを犯してでも高度な文法(重文、複文など複雑な文構成)を使ってください。
試験管は、受験者が正しい文法知識をもち、それをしかるべき時に、
しかるべき場所で、正しく活用しているかを判定します。
一つひとつの文章の長さやどの程度複雑な構文が使われているかにも注目します。
また、多様な構文を採用し、それらが適切に使われているかを評価します。
● 3つの基本文で重文や複文を使えると得点が上がります
① Simple Sentences 単文
従属節を持たない主節のみの文です。
例 :
The cat sat on the wall.
The black and white cat sat on the cement wall.
The cute, black and white cat was sitting on the grey, cement wall next to a girl.
下の2つは名詞句が入りやや長い分にはなっていますがSimple Sentences 単文となります。
② Compound Sentences 重文
主語と述語をそなえた部分を二つ以上含む文で接続詞(but, and, so, becauseなど)で繋がっています。
例:
The cat sat on the wall and was stroked by the girl.
The cat sat on the wall and was stroked by the girl, but the cat didn’t like it.
③ Complex Sentences 複文
(主語と述語とから成る)二つ以上の句が一つの文を構成しているもので、接続詞( such as because, since, after, although, when, while.など)で繋がっています。従位[従属]接続詞とも呼ばれています。
例:
The cat was sitting on the wall because she was tired.
The cat was sitting on the wall [主節] because [接続詞] she was tired [従属節].
Because she was tired, the cat was sitting on the wall.
While the cat was sitting on the wall, a girl stroked her.
The girl was stroking the cat because she liked the feel of its fur.