IELTSやTOEICのリスニング問題で「聞いていた時はわかっていたのに、
後から思い出そうとすると忘れてしまっている」
こういうことありますよね!
原因はリテンション(=記憶力保持)不足だと言われています。
リテンション能力というのは、聞いた音をいったん頭の中にとどめ、
情報を一定時間記憶しておく「記憶力」のような力のことです。
一般に、リスニング問題の内容は難しくありません。
ですから、問題を聞けないというわけではないのです。
むしろ、聞いている最中は個々の単語や表現を理解しています。
しかしながら、聞こえた順番に忘れてしまうために、聞き終えて
話の内容について問われると、回答できないのです。
なので、このリテンション力を鍛えることで、
リスニングのスコアアップが驚くほど上がります。
リテンションを高めるためのトレーニングとしてリプロダクション
(Reproduction)が有効だと言われています。
英文テキストを見ない状態で、聞こえてきた英文を一度リテンション (=記憶力保持)
してからそのまま再現する訓練法を「リプロダクション」といいます。
リプロダクションができるとスピーキングセクションも同時に伸びます!
リスニング対策の1つシャドーイングはもう経験されたでしょうか。
最初は拙くても繰り返し行うことで、スクリプトにできるだけ近い形ですらすら
言えるようになったら、次の段階に進みましょう。
リスニング対策の最終段階が、リプロダクションです。
ではシャドーイングと何が異なるのでしょうか?
1.ディクテーション・・・書き取り
↓
2.シャドーイング・・・同時復唱
↓
3.リプロダクション・・・復唱
リスニング学習を以上の流れで進めてきた方は多いと思いますが、
シャドーイングとはリスニング教材を再生したままとし、
1、2語遅れで音声のあとを追いかける練習方法です。
しかしリプロダクションは、リスニング教材をある一定の箇所で停止し、
その内容を復唱することが異なります。
つまり聞いた内容について、ある程度のボリュームを暗記し、そのまましゃべる
ことができないといけません。同時に復唱するシャドーイングとは大きく異なる点です。
リプロダクション トレーニング 進め方
概要
スクリプトがない状態で英文を数単語、あるいは1文丸ごと流して止め、自分の口で再現する学習法です。
目的
・詳細かつ正確に英文を瞬時に理解する力をつけること
・英文を瞬時に再構成する英語運用力を身につけること
・リスニング時の記憶保持力を強化すること
準備するもの
・英文の音源(30秒〜1分程度)
・難しすぎないもの(目安は1度聞いて6割程わかるもの)
リテンション ・リプロダクション
予習
音源、スクリプトを事前にチェック、わからない単語、フレーズなどは予め予習
しておくと効果的です。
次に、スクリプトを見ずに、1文英文を流して止めます。すぐに聞いた文章を
そっくりそのまま再現します。1文丸々再現することが難しい場合は、
流す英文を少し短くしても構いません。英文が聞こえているということと、
それを再現できるということはまた別物です。
リテンション ・リプロダクション は、一定時間記憶を保持しておかなければいけない
ため、難易度は相当高いです。これができるようになるには、その英文に含まれている
単語、構文、フレーズ、全体の意味など全て理解していることが必要です。