英語4技能対策

英検1級 ライティング完全攻略

英検1級のライティングは、与えられたTOPICについて自分の主張と

それをサポートする理由を英作文します。


与えられるTOPICは、解答者の意見を Yes か No かで問うタイプと、

Agree か Disagree かを選ばせるタイプの、どちらかであることがほとんどです。


多くは、「発展途上国にとって経済発展は環境保護よりも優先されるべきか」など、社会性が高く、

賛否両論の分かれる話題です。


自分の主張を支える理由を3つ挙げることと、序論、本論、結論という構成

なっていることが要件です。


▮ 配点と4つの評価ポイント


英検1級の英作文は、以下の4つの評価基準から採点されます。

それぞれの評価基準に0~8点が配点されており、合計32点満点です。


各技能バランスよく得点して合格するには、24点程度を目標とするとよいでしょう。

この点数がCSEスコアに変換され、リーディング・リスニングのCSEスコアと合算されて

一次試験の合否が決まります。


▮ 英検1級 英作文 4つの評価基準

①内容
課題で求められている内容が含まれているか

②構成
英文の構成や流れが分かりやすく論理的か

③語彙
課題に相応しい語彙を正しく使えているか

④文法
文構造にバリエーションがあるか、それらを正しく使えているか

適切に応答した内容になっているかどうかです。


第1の観点「内容」で最も大事なポイントは、TOPICを正しく理解し、それに対して


課題とは異なる趣旨のエッセイを書くと、たとえ英語としては正しい文章を書いていても、

0点になることもあります。ですから読み違えないよう、問題文とTOPICは慎重に読みましょう。


また、自分の主張の根拠となる理由を3つ挙げなければいけません。


次の観点「構成」は、自分の主張とその理由をわかりやすく論理的に書けているかがポイントです。

問題文で指示されているとおり、エッセイ全体を序論、本論、結論という構成にすることが必要です。

また、各パラグラフは、核となるトピック・センテンスと、それを支えるサポーティング・

センテンスで構成されているのが理想的です。


パラグラフ内の文章も、つなぎ語を効果的に使うなどして、読みやすく論理的に

配置されていなければいけません。


3つめの観点「語彙」は、課題に相応しい語彙を適切な語法で使えているかを見ます。

同じ語句や表現を繰り返さずに、別の表現などで言い換えていることが評価されます。


最後の観点「文法」は、文法的に正しい文を書けているかです。

文型やパンクチュエーションの観点からも評価されます。


文構造のバリエーションも重要なので、同じ主語を連続して使うことは避け、

無生物主語や受動態など多様な文型を駆使しましょう。


▮ 英検1級 英作文 1次試験合格基準


英検1級の英作文は、一次試験・筆記の大問4として出題されます。

出題数はわずか1問ですが、英検1級の一次試験に合格するためには、

この1問で一定以上の点数をとらなければいけません。


というのも、英検の一次試験では、リーディングとライティング、リスニング

の各技能にCSEスコアが850点ずつ割り当てられているからです。


すなわち、英作文のこの1問が、一次試験の1/3のウェイトを占めているということになります。


▮ 解答形式


5パラグラフのエッセイ形式で解答します。語数の目安は200〜240語です。

それぞれのパラグラフに含む内容を解説していきます。


Introduction(序論)第1パラグラフ


TOPICに対する自分の主張(意見)を述べます。


Body(本論)第2〜4パラグラフ


自分の主張をサポートする根拠や具体例をあげます。


Firstly, …..
Secondly, …..
Lastly, …..


などを使って、第1パラグラフで書いた自分の主張(意見)をサポートする3つ根拠を、

3つのパラグラフに分けて書きます。


Conclusion(結論)第5パラグラフ


自分の主張(意見)を再度、表現を変えて述べます。




頻出トピックの傾向

出題されるトピックは、下記のように多岐にわたりますが、特に国際関係・環境問題・

健康&医療・教育に関するトピックがよく出題される 傾向 にあります。


● 出題されるトピック

経済・国際・世界平和・アジア諸国と日本・アメリカと日本・宇宙開発・環境問題・

エネルギー問題・感染症・テロ・大量破壊兵器・教育・スポーツ(特にオリンピック)・

移民問題・権利の侵害・死刑の是非・民主主義国家・クローン技術


問題例:

• Write an essay on the given TOPIC.
• Give THREE reasons to support your answer.
• Structure: introduction, main body, and conclusion.
• Suggested length: 200-240 words
• Write your essay in the space provided on Side B of your
answer sheet. Any writing outside the space will not be graded.


TOPIC
Agree or disagree: Global overpopulation is a serious threat to the
future of humankind


回答例:

There are numerous reasons why overpopulation threatens the future of humankind. But I believe the gravitas of the issue can be understood best by considering the impact unrestricted population growth has on economies, resources, and the environment.


Firstly, statistics indicate that population growth correlates negatively with economic performance. Experts attribute impressive economic growth to citizens’ high level of savings and investments. However, people in countries with growing populations tend to have large families, and many of these households are unable to save money or make investments due to increased living costs, which impacts economic development.


Furthermore, the strain on resources from overpopulation can manifest itself in many ways. Food shortages, for example, still affect many poorer countries. Attempts to improve agricultural yield in answer to greater demands of larger populations are hampered by limited land space, and with the earth’s finite capacity to produce such resources, the problem will likely worsen.


Finally, environmental degradation caused by overpopulation cannot be ignored. Humans’ reliance on the planet has intensified in the wake of population booms over the last century, as evidenced by environmental issues such as climate change. While solutions are frantically being researched, many believe the damage to nature may be irreversible.

Clearly, without some measure of population restriction, the future appears bleak. Stagnated economies, resource exhaustion, and a withered earth are just some of the issues we must resolve if we are to leave a legacy of hope for later generations.  (271 words)