TOEFL IBT リーディングテスト 新形式の変更点
2019年8月にTOEFL IBTは新形式に変更になりました。
一言で言うと、出題数が減りました。
新形式のリーディングテストでも引き続きダミー問題が出題されます。
ダミー問題とは「受験生のデータ収集」のために稀に挿入される、得点に
加算されない問題のことを言います。
Readingセクションでの旧TOEFLと新TOEFLの変更点は、
Passage数:3 or 4のまま変わらず
Passageの長さ:変わらず
Passage及び問題の難易度:変わらず
1 Passageあたり問題数:13 or 14問 → 10問
1 Passageあたりの時間:20分 → 18分(トータルだと60-80分 → 54-72分)
以下、新形式でのReading問題での時間配分について。
3 Passage:30問:54分 か 4 Passage:40問:72分
のいずれかのパターンで出題されます。
4 Passageのときは1 Passage分、採点されない問題(ダミー問題)が含まれます。
ダミー問題は何番目のPassageか分かりません。
超難関大学を目指すならリーディングで28点を取る!
カリフォルニア州立大学、ニューヨーク州立大学など有名校を目指すには80点、
ハーバード大学、スタンフォード大学など超難関校を目指すなら100点は必要でしょう。
それなら有名校を目指すにはリーディングで20〜25でいいのかというと、そうでもありません。
スピーキングは多くの日本での受験者にとって難しく、例えばスピーキングで23を獲得できる人は、
リーディングで27や28を獲得できる人と比べてかなり少ないと言えます。
ですから、100点を目指す方はリーディングで28点を目指す必要があります。
時間配分に気を付ける!
リーディング セクションでは、時間に関する指示を注意して読んでください。
この指示には、パッセージがいくつ出題されるか、
また、それぞれのパッセージに関する設問に
解答するための時間が示されています。
すべての設問に解答できるよう、時間配分に気をつけてください。
1つのパッセージはだいたい700語前後で書かれています。
文章ごとの時間制限はありません。
途中の問題をとばして後から回答することもできます。
出題内容 ― アカデミックな内容で幅が広い
TOEFLはアメリカの大学や大学院で必要とされる英文の読解力が試されるテストですから、
パッセージはアカデミックなものが多く出題されます。
皆さんが留学した後におそらく読むようなものが出題されると言ってもいいでしょう。
出題分野も幅広く、受験者の専門分野に関わらず、
歴史や心理学など文系的なものから、生物学、環境科学、
天文学などといった理系的なものまで様々です。
とはいえ、もちろんTOEFLはあくまでも英語の試験ですから、
出題される英文の内容についての細かい専門知識がなくても特に問題ありませんが、
普段からいろいろな分野の文献を幅広く読む練習をしておくことが必要になります。
事前に背景知識があるか、ないかでは、読書スピードが2〜3倍違ってきます。
出題パッセージの分類
1. Exposition (説明文) ― あるテーマに関して説明するもの
2. Argumentation (議論文)
― あるテーマに関して見解を述べ、それを論証し読者を説得しようとするもの。
3. HIstorical biographical / event narrative (歴史的・伝記的記述)
― 人物や出来事について歴史的に記述するもの
主な問題形式
- 4つの選択肢から1つの正解を選ぶ選択問題
- パッセージの適切な場所にセンテンスを挿入する問題
- カテゴリー表や、サマリー(概要)を完成させる問題