TOEFL対策コラム

TOEFLスピーキング Independent Task

TOEFLのスピーキングは4つのQuestionから構成されています。

1問が独立型問題(Independent Tasks),残り3問が統合問題

(Integrated Tasks)になります。


この2つは、簡単に言えば「スピーキングだけ」の問題か、

スピーキング、リスニング、リーディング」が合体した問題かになります。


1問から成るIndependent Tasks は「なじみ深く一般的なもの」が

出題されます。

一方、3問から成るIntegrated Tasksは「キャンパスで交換されるもの」と

様々な学問分野の講義」から出題されます。



それでは、それぞれのQuestionについて詳しく解説していきましょう。

Independent Tasks(独立型問題)

◆ 問題数: 1問

◆ 準備時間:15秒
◆  回答時間:45秒


Independent taskで質問される内容は、あまり難しくありません。

Familiar Topics (なじみ深く一般的トピック)です。


ある事柄に対して立場を選び、根拠を示せば良いのですが、根拠がすぐに思いつ

かないと時間が無駄になってしまいます。


準備時間が15秒ということを考慮すると、すぐに言いたいことを思いつけるアイデア力

は力強い武器となります。


スピーキングセクションですから、もちろんスピーキングスキルが必要となります。

発音がネイティブレベルである必要はありません。


イントネーション、強弱がはっきりしていて、単語が明確に発音できることが、

まずは大切です。


TOEFLスピーキング採点基準(後編)

スピーキング 採点項目 (後編)

Speaking Sectionは、以下のように詳しく採点方法を明確に発表しています。


1)Delivery (話し方)、2)Language Use(表現力)、3)Topic Development(発展力)の

今回(後編)では、 2)Language Use(表現力)、3)Topic Development(発展力)

採点方法をを詳しく見ていきましょう。


B ) Language Use (言語の使い方)

 

○  基本的な文法が正しく使えている
○  より複雑で豊かな文構造が使えている
○  適切な基本語彙表現が使えている
○  幅広く豊かな語彙表現が使えている


ここでは、表現力の適切さを採点しています。具体的には文法と単語です。

まずは伝えたいことを伝える際に適切な語法、そして単語を用いているか、

また表現方法も適切に表現されているか、といったことを採点します。


つまり、正しい単語と文法を使用して話ができているか、ということに焦点

を当てています。



人間の採点官が4,3,2,1,0 (5段階評価)のいずれかの評価点をつけます。


4点 (最高評価)
基本的な文法力が身についており、基本的な語彙表現や、より複雑で変化に富んだ文構造をもった表現も効果的に使いこなせています。 言い換えなども含めて、豊かで多彩な語彙表現力をもっています。 全体の流れや理解に影響を与えるようなものでない限り、ほんの少しの文法や語彙表現の間違えがあっても、特に減点されることはありません。


3点
基本的な文法・語彙表現力はもっており、上手く考えを表現できていますが、ところどころに文法的な間違いや不適切な語彙表現があります。 ただし、全体の流れをとめてしまうものではなく、内容を伝達するうえで著しく妨げになるものではありません。 より高度で複雑な表現をする時に間違いが多くなります。
 
2点
基本的な文法力や語彙表現力がまだ不十分であることがわかります。 やや複雑な構造の文をうまく使いこなすことができず、極めて基本的な文構造のみを使って話しています。 語彙表現も極めて基本的なものに限られていて、豊富さや多彩さはありません。 文と文をつなぐ接続詞の使い方がままならないために、意味が上手くつながらないことがあります。 聞き手に理解してもらえない箇所があることが減点の対象になります。
 
1点
文法・語彙表現ともに基本的なレベルで使いこなすことさえもままならない状況です。 そのため、どのようなことを言おうとしているかを理解するのも難しくなります。 片言で単語をつなぎ合わせ話している印象を受けます。
 
0点
何もしていないか、トピックスにまったく無関係なことを話した場合(最初から最後までの意味)、スコアはゼロになります。



C ) Topic development (トピックの展開の仕方)

○  Questionに対して完全に答えている
○  具体性があり、うまくトピックが展開している
○  考えが首尾一貫してうまく表現されている
○  複数の考えがうまく関連づけられている
○  解答時間をほぼすべてうまく使えている


話し方、表現力ときて、いよいよスピーキングの内容を採点する項目です。

与えられたトピックに対して適切な答えを答えているか、ということを

採点される項目です


人間の採点官が4,3,2,1,0 (5段階評価)のいずれかの評価点をつけます。



4点(最高評価)
Questionが要求している内容に対してすべて完全に答えられています。 的確な解答が、明瞭に表現されていて、首尾一貫した流れになっています。 トピックの展開がうまく、複数の考えがうまく関連付けられています。 解答時間をほぼうまく使い切っています。
 
3点
おおよそQuestionが要求している内容に答えられています。 全体的に上手く流れていますが、ところどころ首尾一貫性が欠けていたり、1つの考えと別の考えが上手く関連付けられていなかったりするところがあります。 解答にやや具体性が欠け、トピックが上手く展開されていない点が見受けられます。
 
2点
解答はQuestionに関連して最低限のことは答えているものの、かなり不十分です。 具体例に乏しく、上手くトピックが展開されていません。 繰り返しや、無駄な表現が多く、考えと考えのつながりも明瞭には表現されていません。 時間配分が悪く、解答時間がかなり余っていたり、だらだれしていて途中で時間切れになったりします。 全般的に話す量は少な目です。
 
1点
解答がQuestionに関連しているかどうかの判断もつきにくい状況です。 首尾一貫性やトピックの展開はほとんど見られず、思いついたことを途切れ途切れに発言しています。 話す量は圧倒的に少なく、黙り込むか、同じことの繰り返しが解答時間のほとんどを占めています。
 
0点
何もしていないか、トピックスにまったく無関係なことを話した場合(最初から最後までの意味)、スコアはゼロになります。

TOEFL スピーキング採点基準(全編)

スピーキング スコア算出法

TOEFLスピーキングは4つのQuestionから構成されています。

人間の採点官が4問の回答をそれぞれ4,3,2,1,0のいずれかの評価点

つけます。


最高は16点ですが、これが30点満点に換算されて最終のスコアになります。


例えば、全てのQuestionで3点を取った場合、合計は12点となりますが、

これを30点満点で換算すると、75%の正解率で23となります。


スピーキング 採点項目

Speaking Sectionは、以下のように詳しく採点方法を明確に発表しています。


1)Delivery (話し方)、2)Language Use(表現力)、3)Topic Development(発展力)

分野別に採点方法を発表していますので、各分野を詳しく見ていきましょう。


A ) Delivery (話し方)


○  明瞭な話し方をしている
○  滑らかな話し方をしている
○  不自然なほど遅くなく、自然な速さで話している
○  明瞭な発音で自然なイントネーションで話している
○  不自然な間合いがあったり、詰まったりしていない


TOEFL IBTではマイクに向かってしゃべるので、目線やボディランゲージは意味を成しません。


そのため、重要となるのは、「話すスピード」、「イントネーション」、「アクセント」

などになります。


また、重要項目として「発音」がありますが、これはもちろんネイティブに

より近いほうがいいのですが、最も重要なことは、どれだけネイティブ

に近いかではなく、どれだけ明瞭に話せているかになります

採点基準の比較


4点 (最高評価)
全体的に明瞭、滑らかな話し方で、最初から最後までほとんどよどみがありません。 自然な聴き取り易い速度で、総体的に発音も明瞭、イントネーションも不自然さはありません。 不自然なペース配分もありません。 ほんの少しの詰まりや発音の間違いは、流れや理解を分断するものではありませんから、特に減点されません。
 
3点
全体的に明瞭で滑らかな話し方ですが、ところどころとぎれてしまうことがあります。 また、発音の不明瞭さやイントネーションの不自然さが何箇所かあります。 理解するのに少し努力を要することもありますが、全体的な流れにそれほど影響しているわけではありません。
 
2点
明瞭で滑らかな印象は乏しく、無明瞭な発音や不自然なイントネーションが多く、理解するのがやや難しいときがあります。 頻繁に不自然なペース配分や、話す速度の不自然な変化、発話の途切れなどがあります。 全体的に伝えたいことはおおよそ理解できるものの、意味がよく伝わらないところも何箇所かあります。
 
1点
明瞭さや滑らかさはほとんどなく、発音の不明瞭さや間違えあるいはイントネーションの問題の為に、理解するには聞き手の相当な努力が必要になります。度々行き詰まり、黙り込んでしまうことも多く、全体的て途切れ途切れな解答となってしまいます。
 
0点
何もしていないか、トピックスにまったく無関係なことを話した場合(最初から最後までの意味)、スコアはゼロになります。

TOEFL スピーキングテストとは


4問  17分  パソコンの向かって話す試験

スピーキングだけでなく「総合力」を試すテスト



スピーキングセクションと言っても、ただ単に「話す」だけではありません。



「読んで、聞いて、話す」

あるいは「聞いて、話す」

のように、「読む」「聞く」という能力も必要です。

TOEFL iBT  では、「読む」「聞く」「書く」「話す」という4つの技能を総合的に評価しようとするねらいがあります。

スピーキングセクションは、4つのQuestionから構成されていて、たった17分

回答するテストです。


最初の1問が
 

Independent Task (スピーキングのみの問題)

身近なトピックについて意見を述べる

準備 15 秒   解答 45 秒


続く3問が

Integrated Task (リーディングやリスニングが加わる総合問題)


読んだり聞いたりした内容を要約して話す

(1) Read + Listen → Speak 2 問

準備 30 秒   解答 60 秒


(2) Listen → Speak 1問

準備 20秒   解答 60 秒


TOEFLのスピーキングは「会話」の試験ではない

TOEFLのスピーキングセクションはTOEFL iBTの3つ目のパートです。


TOEFL テストのスピーキングセクションは「IELTSスピーキングセクション」や「英検面接」

などと違い「会話」や「インタビュー」形式ではありません。


出題された設問に対して、決められた時間内に自分の考えや意見をまとめて、

パソコンに向かって一方的に喋らないといけません。


受験者が喋った回答はデジタル録音され、アメリカのETSのデータセンターに転送され

複数の採点者がアクセスして採点する仕組みになっています。



ネイティブスピーカーの試験管の質問に答えるような場合は、相手の表情や様子を見ながら

話せるので、慣れれば随分楽ですが、TOEFLテストのスピーキングはそう簡単にはいきません。



普通に話すのは平気だけど、パソコンの前になると緊張する、というのはよく聞きますが、

これは慣れるしかありません。


オンライン英会話は慣れるのに最適の学習法です。



いずれにせよ、かなりのレベルでネイティブスピーカーと会話ができる人でもこのスピーキング

セクションで高得点を取るためにはしっかりとした対策が必要です。


つまり、TOEFLのスピーキングは「英語が上手く話せる」だけでは不十分です。


TOEFLスピーキングは下準備が必要

試験管の質問に短く答える「会話形式」ではなく、たった15秒の準備時間を与えられた後、

45秒間で、的確に自分の意見をまとめることはとても難しいことだと思いませんか。


正確な面接試験を受けるときに、予想される質問に対して、的確にうまく答えら

れるように前もって準備をするのと同じように、このスピーキングセクションで

もしっかりとした下準備が必要なのです。

TOEFLスピーキングは準備する範囲が限られている

TOEFLスピーキングセクションは、「準備しておくべき範囲がかなりはっきり見えている」

ということを覚えておいてください。 


「これまで英語を話すのは苦手で、今まで英語を話す機会があまりなかった」

というような人でも本気で頑張ればTOEFLスピーキングの高得点を狙えます。


高レベルで流暢に正確に英語を話せるようになるには、膨大な時間がかかるし、

極めて難しいことですが、ある程度の下地となるスピーキングの基本と、

十分な下準備があればスピーキングセクションで高得点を取得できるのです。