IELTS Writing Task 2 対策 (助動詞)
助動詞とは「動詞を助ける言葉」、つまり動詞の意味を少し変化させる語です。例えば「私は走ります。」を、「私は走ることができます。」といったように、基本的な内容は変えずに、動詞の意味に少し変化をもたらすのが助動詞の働きです。
┃ 基本ルール 1
英語で助動詞を使うときは、基本的に主語と動詞の間に入ります。
I swim fast. 私は速く泳ぐ。
I can swim fast. 私は速く泳ぐことができる。
┃ 基本ルール 2
また助動詞を用いる場合、動詞は原型になります。
以下にあげる例文の場合、三人称単数形だった “speaks” からsが無くなり、“speak” となります。さらに疑問文に用いたいときは助動詞を文頭に、否定文のときは助動詞の次に “not” を用います。
He speaks English well. 彼は上手に英語を話す。
He can speak English well. 彼は上手に英語を話せる。
Can you open the window? 窓を開けてくれませんか。
I cannot break the window. この窓を割るなんてできない。
これで助動詞の基本は確認できましたので、この基本事項をしっかりおさえましょう。
● can
「We can change!」
このフレーズはみなさんも聞き覚えのある有名なセリフで、「私たちは変われる(変わることができる)」という意味です。
このように「can」の基本的なイメージは「できる」「可能である」といった能力的や物理的な可不可を表しています。
しかし「can = できる」と覚えてしまうと困る場面が多々あります。
「can」は「できる」以外にもいくつか重要なニュアンスを持っているからです。
では次の例文を見てください。
1)Can I turn on the radio?
2)Even the best doctors can make a mistake.
この2つの例文に使用されている「can」はどちらも「できる」と訳したのでは意味が通じないことが分かります。
(1)ここでの「can」は、ラジオをつけてもいいかという「許可」の意味を表しています。ですから(1)の例文は「ラジオをつけてもいい?」という意味になります。
2)の例文に登場する「can」はまた別のニュアンスを表します。
ここでの「can」は、「~になることがある」は潜在的な可能性を表現しています。つまり例文の意味は「たとえ名医であってもミスを犯すことがある」となります。
このように「can」には3つのコアイメージがありますのでしっかりと覚えておきましょう。
● may / might
(1) We may have some rain tomorrow.
明日はいくらか雨が降るかもしれません。
(2) He might come to the party with his wife.
彼は奥さんといっしょにパーティーに来るかもしれません。
may to might は「~かもしれない」という推量を表します。
(1)では「雨が降るかもしれない」、(2)では「奥さんと一緒に来るかもしれない」と言う意味を表しています。may と might はほぼ同じ意味で使われることが多いのですが、might はやや可能性が低いことを表すことができます。
主な英語助動詞のリスト
主な英語の助動詞の数は、解釈によっても増減しますが、次の15個を把握しておけば基本的には十分でしょう。
どの助動詞にも、基本となる意味・ニュアンスと、そこから発展的・応用的に生じた意味合いがあります。基本の意味を「コアイメージ」として把握し、コアの意味を保ちつつ発展的意味も理解することがコツです。