IELTS Writing Task 1 採点者はここをチェックしている! Coherence and Cohesion
Coherence and Cohesion つながりと一貫性
IELTSのライティングTask1では以下4項目の採点基準によってBand Scoreが計算されます。
- Task Achievement タスクの完了 (25%)
- Coherence and Cohesion つながりと一貫性 (25%)
- Lexical Resource 語彙の豊富さ (25%)
- Grammatical Range and Accuracy 文法の幅と正確さ (25%)
▮ブリティッシュ・カウンシルによって提供されている各Band Scoreの計算表
多くの方の場合、目標スコアは6〜7程度だと思いますので、最低限その部分は頭に入れておきましょう。
今回は、「Coherence and Cohesion つながりと一貫性」について説明していきます。
ここでは文章構成が論理的か・適切な順序で説明ができているか・接続詞(Linking words)と類義語の置き換え(Substitution)ができているかが評価されます。
Coherence とは、簡単に言うと、 ”文章構成” (パラグラフとエッセイの構成)のことです。
Task 1 の 文章構成は、
イントロダクションと概要で1段落、主な特徴とサポーティングディテールで2~3段落になります。
Cohesionとは、文と文のつながりを意味します。
エッセイでは文と文が滞りなく結びついていて、論理の流れをスムーズにしなければなりません。スムーズに流れるならば、テキストには結束性(cohesion)があることになります。
cohesion(文と文のつなぎ)はアイディアをつなぐ語句と言えます。 たとえば、
Because of this, …
As this shows, …
As can clearly be seen from this example, …
It is clear that…
Thus, the idea that…
To illustrate this, …
After analyzing both points of view, …
To provide a summary, …
Without a doubt, this causes…
のような語が文と文を結びつける働きをしています。
Coherence and Cohesion つながりと一貫性
チェックポイント!
┃ 文章の内容に一貫性があるか
一貫性とは、初めと終わりで主張やテーマにブレがなく、矛盾のない状態を指します。一貫性のある文章にするためには自分の書いた文章が採点者に簡潔にわかり易く、なめらかに書かれているかが評価されます。
アイディアやポイントをつないで論旨を展開しているか? 構文や文脈づくりで多様なテクニックが使われているか? も評価されます。
┃ 論理的に書かれているか
文章構成が論理的か、適切な順序で説明が展開されているかどうかです。メインとなる主張の後に根拠となる事実や数字などをあげ、それがどうして主張を支持するのかを説明することで読み手が理解しやすい論理的な文章にすることができます。そのためTask1では「〇〇の割合は〇〇年に〇〇%にまで減った。」や「〇〇年から〇〇年の間に〇〇の割合に変化はない。」など、図表の特徴を具体的に表すことが大切です。また、論理的な文章を書くには、 “because” や “there are three reasons…” などの根拠を表す表現を文中で上手く活用することも大切です。
┃ 接続表現などを活用して、文章や段落に繋がりを持たせているか
論理的な文章とするためには、文と文、段落と段落が論理的に繋がっていることが条件となります。接続詞(”whereas”, “although”, “while”)や接続表現(”in contrast”, “on the other hand”)を意識的に用いることで主張の展開が明確となり、文章の論理性を高めることができます。