リプロダクション(reproduction)という英語のトレーニングをご存じですか?
リプロダクションで鍛えられる能力は、リスニング力とスピーキング力です。
元々は通訳者養成のためのトレーニング法だったのですが、
最近ではシャドーイングと並んで、一般の方も英会話力を鍛えるために
実践されている方が多いです。
▮ リプロダクションとは
リプロダクションとは、英語の音声を聞き、聞いた後で、
そのまま自分の口でリプロダクション(復元・再現)する勉強法です。
「ええ! なんだか難しそォー。 絶対無理!」と思った方も多いことでしょう。
確かに、音声を聞きながら、少しだけ遅れて真似るシャドーイングよりも
リプロダクションの方が難しいです。
しかしながら、リプロダクションには、初心者からでも学習できる方法
があります、覚える英文のできるだけ短く、
簡単な単語と表現法から始めることができます。
慣れてきたら、少しずつ覚える英文を長くして、
単語や表現の難易度を上げていきます。
▮リスニング、スピーキング力に抜群な効果
言ってしまえば本当にこれだけなのですが、
リプロダクションはやればやるだけ奥が深く
リスニング、スピーキング力に抜群な効果を発揮する勉強法です。
リプロダクションでは、英文を完全に覚えてなくても構いません。
一旦英文を聞いて、それが頭のなかで「イメージ」になり、
それが再び言語化されて口から出てくれば、
それは理想的なリプロダクションです。
一言一句は覚えられなくとも、
英文のリズムとキーワードが頭に残っているはずです。
そのため、イメージを正確に頭で描くことができれば、
ほぼ正確な英文をアウトプットすることができるようになります。
▮ リプロダクションの効果
リプロダクションができるようになると、
正確な文構造の理解と文を正確に再現するための
知識の運用能力が身につきます。
英文を一定期間頭に「記憶」するには、
英文をイメージして捉えられる理解力が必要で、
その英文を正確に再構成するためには、
高度な英語の運用能力が必要だからです。
リプロダクションが通訳訓練法として採用されていることがうなずけます。
そしてこの2つの能力アップが、リスニング試験には大変役立つのです。
▮ リプロダクションを使ったレッスンカリキュラム
マイチューターでは、リプロダクション メソッドを使った
レッスンカリキュラムをご用意しています。
「社内公用語 重要フレーズ 1000本ノック」
ビジネス場面で最もよく使われる「重要フレーズ1000」を
短いダイアログ形式でそのまま覚えて
使える英語を身につけるトレーニングになります。
50種類のビジネスシーンで構成され、ダイアログ毎に、
重要フレーズの使用法(usage)と重要wordの意味が
解説されていますので、ただ覚えるだけでなく、
使える英語が身につくカリキュラムとなっています。