TAFEで実践的な専門職を身に付けろ!

オーストラリア留学 16
 

▮ TAFE(テーフ)とは

TAFE (Technical and Further Education)とは、
オーストラリアに100校以上ある、州立の職業訓練専門学校です。
留学生を対象とした様々な専門コースを開講し、
現地のオーストラリア人にも人気の教育機関です。
 
TAFEで取得できる資格や学位はオーストラリア国内のみならず
海外でも認められ、即戦力になる人材を育成するという点で、
実業界からも高い評価を受けています。
TAFEの魅力は、市場のニーズや需要に対応し、
常にタイリムーな専門知識、スキルを身に付けることができる点です。
 
学習環境も充実していて、最先端のテクノロジーを駆使した設備が整っています。
TAFE修学後、即戦力として働ける人材育成を目的としているので、
各産業界と連携した実地研修も頻繁に行われています。
 
こういった実務経験は、就職活動の際も高く評価されますので、
雇用の機会を広げるチャンスといえるでしょう。
 
この「地元の企業とつながりを持つ教育機関」という点も、TAFEの大きな特徴です。
 
 

▮ TAFEで学べる分野

 
TAFEコース期間は、6ヶ月~2年。(コースによっては3年のコースもあります)
コース修了時には、オーストラリア政府認定のCertificateやDiplomaといった証書が発行されます。
実際に、どのようなスキルを身に付けることができるのか、コースは多岐にわたります。
 
★ コース例
オーストラリア留学 13
ビジネス 秘書 マーケティング 広告 農業 ワイン栽培
航空学 グラフィックデザイン インテリアデザイン
ジュエリーデザイン ファッションデザイン 歯科技工士
看護士 スポーツコーチ チャイルドケア 旅行業
ホスピタリティー 調理師 美容師 アロマセラピー ネイルアート
 

▮ TAFE本科コースの入学条件

 
オーストラリア州政府運営の職業専門学校だから、
「入学が難しいのでは?」と思っていませんか?
いくつかの入学条件はありますが、決して高いハードルではなく、
原則下記の条件を満たせば入学が可能です。
 
学歴
TAFEでは、高校1年次・2年次を修了していれば
学歴上の入学条件をクリアしているコース・専攻が沢山用意されています。
高校を卒業されている方の場合、
学歴上ではTAFEの留学生対象のほとんどのコースに入学することができます。
ただ、コースにより、高校レベルでの数学や科学等の単位を
満足に修了していることが要求されることがあります。
(IT関連、看護、エンジニアリングなど)各コースの詳細を参考にして下さい。
オーストラリア留学 14
英語力
TAFEでは全ての授業は英語で行われます。
そのため、TAFE入学の準備として授業についていけるだけの
十分な英語力をつける必要があります。
【TAFE入学に必要な英語力】
IELTS(アカデミックモジュール)5.5(全てのバンドで5以上)
TOEFL 71(iBT)
※英語力の証明は過去2年以内に取得したスコアが有効です。
※看護コース、航空術など一部のコースでは、
上記より高い英語力を必要とする場合もあります。
 
 

▮ TAFEで取得した単位で大学編入も可能

 
TAFEのコースを通して、オーストラリアの大学へ編入する道も開かれています。
 
多くのコースでは、TAFEのDiplomaやAdvance Diploma(通常2年)
を修了することで様々な大学の2年次に編入が可能、
またはそれに相当する単位の免除が認められることがあります。
オーストラリア留学 15
TAFEでは、専門分野に絞り学習することにより、
大学編入のために要求される成績も比較的取り易く、
また英語力についてもTAFE入学自体は大学入学よりハードルが低く、
大学進学のためにTAFEに入る」といった進路も考えることが出来ます。
専門分野での勉強と英語力のUPを同時進行しながら
大学編入に備えることが出来ることがTAFEの魅力の1つです。
専攻したい分野が決まっていて、
オーストラリアの大学にも進学したいと考えるなら、
TAFEは有力な選択肢となります。
 
マイチューター IELTS対策コースはこちらから

5分でわかる!オーストラリア大学進学の注意点

オーストラリア留学 10
 

▮ 何通りもある入学方法

 
オーストラリアでは大学入試はなく、入学の合否は全て書類審査で決まります。
審査に必要な書類は、大学指定の願書、高校の英文成績証明書(英文)、
英文卒業(見込み)証明書、そしてTOEFLまたはIELTS試験のスコア票です。
 
推薦状を求める大学はほとんどありません。
 
英語力はおよその目安として、TOEFL(ibt)で 80~90点以上
IELTSで6.0~6.5ポイント以上です。
 
ただし、もし英語力が足りなくても、一定期間の語学研修を受けることで
合格となる「条件付入学 / パッケージオファー」があります。
 

条件付き入学制度とは

 
ある条件をクリアすることを条件に入学を認めるという制度です。
英語力が満たない学生には英語力を一定基準までに高めることを条件
とする入学許可書、学力が基準に満たない学生にはファンデーションや
ディプロマを修了することを条件とする入学許可書を発行します。
両方が満たない学生には、両方に条件を付けた入学許可書になります。
これにより、どんな学生でも出発前には大学までの
入学許可書を取得してから渡航することができるのです。
 

パッケージオファーとは

 
大学の条件付き合格に所定の英語コースを付けることで
英語コース+大学のコース両方の合格通知を出してもらうことです。
これにより、出願者は大学修了までの入学許可書を入手でき、
学生ビザも大学卒業分まで入手することが出来ます。
また、大学が指定する英語コースであれば、
そのコース履修終了時に規定の成績を修めればIELTSやTOEFL
などを受験しなくても大学に進むことができるのもメリットです。
 
オーストラリア留学 7
 
オーストラリアの大学では1年目から専門課程に入るため、
留学生は準備コースで1年間教養課程を履修します。
この大学進学準備コースはファンデーションコース(Foundation Course)
と呼ばれ、多くの大学に設置されています。
また、ディプロマ(Diploma)というコースを設置している大学もあり、
コース修了後、大学2年次に編入できます。
英語が基準値に達していない場合は、事前に大学付属の英語研修プログラムを受講します。
 

▮ 日本とオーストラリア 教育制度の違い

中・高一貫教育

 
オーストラリアの教育制度は州によって異なりますが、基本的にはイギリス型です。
日本のような6・3・3制とは異なり、year1からyear12までの学年制です。
 
初等教育(Primary School)はYear1からYear6まで、
中等教育(Secondary School)はYear7からYear12までです。
 
つまり、日本の中学1年生から高校3年生までを合わせたものを
セカンダリースクールと呼びます。
 
Secondary SchoolはさらにYear7からYear10のJunior Secondary
とYear11からYear12のSenior Secondaryに分けられます。
 

義務教育はYear 10までで、11年生と12年生は、大学進学のための州統一卒業テスト
(Higher School Certificate)などの準備期間です。
 
日本の大学は4年制ですが、オーストラリアの大学はほとんどが3年で修了するため、
大学入学後すぐに専門課程を履修する事となります。
 
日本の大学の1回生で学ぶような一般教養をSenior Secondaryの間に身につけます。
 
また、大学の授業で必要な論文作成技術やクラスワークの仕方を学びます。
 
この2年間の成績と、卒業テストの成績によって進路を決定します。
 
Senior Secondaryは、日本の高校2年生、3年生よりも授業内容は高度だと言えるでしょう。
 
Junior Secondaryを終了後、大学へ進学せずに就職する人、専門学校へ進学する人もいます。
日本の教育制度と違って、公立の専門学校があり、TAFEと呼ばれています。
 
オーストラリア留学 11
 
オーストラリアの高校生は、前期中等教育(Year10=高校1年生)を修了すると、就職か進学かを選択します。

▮日本の高校卒業後から進学するには

イギリスと同様に、日本の高校を卒業後すぐにオーストラリアの大学に
直接進学することは困難なため、予備コース(Foundation Course, Bridging Course)
と呼ばれるコースで、進学を希望する分野に応じた基礎科目を履修した後に
進学するのが一般的です。
 
またはディプロマコース(大学1年次に相当する専門課程)に入って、
大学の入学条件である必修科目や選択科目を履修する必要があります。
 

※ディプロマコース

 
ディプロマコースは、大学1年次に相当するコースで、
9ヶ月間のコース修了後は大学2年次に編入することが可能です。
またこのコースでは、大学の専攻分野に関連する内容を勉強することになります。
[ 適応校 ]
マッコーリー大学、グリフィス大学、ディーキン大学、サウスオーストラリア大学、
エディスコーワン大学、カーティン工科大学
lbs 6
 

▮ 入試がない!留学生も安心の入学システム

 
オーストラリアの大学へ進学する場合は、英語力の証明と、
日本の高校の成績証明書が必要となります。
しかし、それらが基準を満たしていない場合も、各大学附属(提携)している
英語学校やファンデーションコース、
州政府運営の教育機関(「TAFE」などの専門学校)を経由して、
目的の大学に進学できる方法が用意されています。
 
日本のような、入試での一発勝負ではなく、しっかりと基礎を固めていくことで、
最終的に進学を果たすことができるのです。
例えば、会計学を学びたいが、渡航時に英語力が足りないという場合、
まずは一般英語コース→進学英語コース→専門学校(Diploma of Accounting)→
大学(Bachelor of Accounting)という経路で、同学部への進学が可能となります。
このような、留学生目線で作られた進学システムが確立されているのも、
オーストラリアの大学の特徴です。大いに活用しましょう。
 
マイチューター IELTS対策コースはこちらから

オーストラリア トップ大学Go8(グループオブエイト)とは

オーストラリア留学 1
世界から高い評価を受けているオーストラリアの大学。
 
ノーベル賞受賞者数は人口比から見ると世界TOPであり
卒業者は取得した会計や看護士などの国際資格を持って
世界で活躍しています。
 
イギリスの教育システムを導入しており、
教育水準の高さは国際的に知られていますが、
特に優れたトップ8校がGroup of Eightと呼ばれています
 

▮ Go8(グループオブエイト)とは

オーストラリア留学 2
オーストラリアのトップ大学は、Group of 8(グループ・オブ・エイト)と呼ばれ、
日本での東京大学、京都大学、大阪大学、といったような位置づけとなります。
これら8大学は、医療や科学技術などの分野の研究に力を入れており、
それらの成果に基づいた教育を提供していることで知られています。
 
オーストラリア国内だけでなく世界各国の優秀な学生
からも注目されているGroup of Eight。
もちろん世界中のトップレベルの企業からも高い評価を得ています。
オーストラリア留学 3
ただ、順位が上の大学がよいかと言えば、一概にそうとは言いきれないことが、
オーストラリアの大学の特徴です。
大学によって得意分野がそれぞれ異なるため、
学びたい分野に合わせて、大学選びを行うことになります。
 

▮ オーストラリアの大学はたったの41校

 
オーストラリア国内には41の大学があり、
その大半が国公立大学です(私立は2校のみ)。
 
大学数が少ない分、学生の意識は高く、どの大学でも管理の行き届いた
レベルの高い教育が受けられます。
 
英米に比べ、海外からの留学生の受け入れに積極的なのも特徴で、
ノーベル賞受賞者を輩出した西オーストラリア大学や、
世界大学ランキングで東京大学と同レベルに位置するメルボルン大学、
MBAでアジア・パシフィックエリアNO1のクイーンズランド大学など、
複数の大学が2013年世界大学ランキング100位以内にランクインしています。
 

▮ シドニー大学 University of Sydney

オーストラリア留学 7
 
1850年にオーストラリアのニューサウスウェールズ州都シドニーに設立された
同国最古の大学で、公立大学です。
2010年のQS社の世界大学ランキングにおいて、人文科学の分野で19位、
社会科学の分野で30位、生命科学の分野で19位の評価を受け、
総合評価では世界37位にランクされています。
 
シドニー市街の南西に位置し、オックスブリッジ式のメインキャンパスを持ち、
近年の統合によりいくつかのキャンパスを持っています。
 
卒業生にはジョン・ハワードをはじめとするオーストラリアの歴代首相、
ノーベル賞受賞者、著名文化人の名前が挙げられます。
 

▮ モナッシュ大学 Monash University

オーストラリア留学 8
 
1958年に創立され、現在ではオーストラリア内外の全8キャンパスに
5万人を超える学生が学んでいるオーストラリア最大規模の大学です。
 
オーストラリア国内ではその評価も高く、数々の著名人・文化人を輩出しています。
 
2004年出版の”タイムズ高等教育補足”では世界トップの200の大学のうち
33位にランクされました。
芸術&デザイン、人文科学、ビジネス&経済、教育、工学、IT、法学、医学、
看護&健康科学、薬学&科学など幅広い専門領域で教育・研究活動を
行う事ができ、トップレベルの研究施設を保有している事でも有名です。
 

▮ オーストラリア国立大学 Australian National University

オーストラリア留学 9
 
オーストラリア国立大学(Australian National University)(略称ANU)は、
オーストラリアの首都キャンベラにある国立の総合大学で、
Arts and Social Sciences(人文社会学), Asia and Pacific(アジア太平洋学),
Business and Economics(ビジネス経済学),
Engineering and Computer Science(工学・情報工学), Law(法学),
Medicine(生理学・医学), Biology and Environment(生物学・環境学),
Physical and Mathematical Sciences(自然科学・数理学)
の7つのカレッジ(学部)を擁しています。
 
1946年に国立研究機関として設立して以来、
数々のノーベル賞受賞者を排出するなどリサーチ分野(大学院での研究)において
世界的に非常に高い評価を受けています。
卒業生には歴代のオーストラリアの首相、政府官僚、
最高裁判事、著名な建築家、作家、研究者などが名を連ねており、
世界のリーダーシップの育成に取り組んでいます。
 

▮ 入学条件  英語力は必須

オーストラリア留学 5
入試がない代わりに、英語力と最終学歴の成績証明書を提出し、査定を受けます。
英語力条件は、IELTS 6.0~7.0、TOEFL(インターネットベース)77~100の範囲で学部やコースごとに設定されています。
 
医学部や教育学部、看護学などはより高い英語力が求められます。
 
その他に、ケンブリッジ国際英語検定のCAEかCPEレベルで一定レベル以上のスコアが
ある場合も英語力の証明として認められます。
 
オーストラリア留学 4
 

IELTSスコアに伸び悩んでいる方はこちらをご覧ください。→