▮ スピーキングだけでなく「総合力」を試すテスト
スピーキングセクションと言っても、ただ単に「話す」だけではありません。
「読んで、聞いて、話す」
あるいは「聞いて、話す」
のように、「読む」「聞く」という能力も必要です。
TOEFL iBT では、「読む」「聞く」「書く」「話す」という4つの技能を総合的に評価しようとするねらいがあります。
スピーキングセクションは、6つのQuestionから構成されていて、最初の2問が
Independent Task (スピーキングのみの問題)
続く4問が
Integrated Task (リーディングやリスニングが加わる総合問題)
です。
◆ Independent Task : 独立問題
◆ Integrated Task : 総合問題
TOEFLテストのスピーキングは「会話」の試験ではない
TOEFL テストのスピーキングセクションは「IELTSスピーキングセクション」や「英検面接」などと違い「会話」や「インタビュー」形式ではありません。
出題された設問に対して、決められた時間内に自分の考えや意見をまとめて、パソコンに向かって一方的に喋らないといけません。
受験者が喋った回答はデジタル録音され、アメリカのETSのデータセンターに転送され複数の採点者がアクセスして採点する仕組みになっています。
ネイティブスピーカーの試験管の質問に答えるような場合は、相手の表情や様子を見ながら話せるので、慣れれば随分楽ですが、TOEFLテストのスピーキングはそう簡単にはいきません。
普通に話すのは平気だけど、パソコンの前になると緊張する、というのはよく聞きますが、これは慣れるしかありません。オンライン英会話は慣れるのに最適の学習法です。
いずれにせよ、かなりのレベルでネイティブスピーカーと会話ができる人でもこのスピーキングセクションで高得点を取るためにはしっかりとした対策が必要です。
つまり、TOEFLのスピーキングは「英語が上手く話せる」だけでは不十分です。
▮ TOEFLスピーキングは下準備が必要
試験管の質問に短く答える「会話形式」ではなく、たった15秒の準備時間を与えられた後、45秒間で、的確に自分の意見をまとめることはとても難しいことだと思いませんか。正確な面接試験を受けるときに、予想される質問に対して、的確にうまく答えられるように前もって準備をするのと同じように、このスピーキングセクションでもしっかりとした下準備が必要なのです。
▮ TOEFLスピーキングは準備する範囲が限られている
TOEFLスピーキングセクションは、「準備しておくべき範囲がかなりはっきり見えている」ということを覚えておいてください。 「これまで英語を話すのは苦手で、今まで英語を話す機会があまりなかった」というような人でも本気で頑張ればTOEFLスピーキングの高得点を狙えます。高レベルで流暢に正確に英語を話せるようになるには、膨大な時間がかかるし、極めて難しいことですが、ある程度の下地となるスピーキングの基本と、十分な下準備があればスピーキングセクションで高得点を取得できるのです。