▮ テスト時間は60分で2つのエッセイを書く
リスニング、リーディングについで、3番目がライティングテストです。
ここでは、受験者が、書いた英語でどの程度効果的にコミュニケーションをとれるか判定します。
テスト時間は60分で、2つのタスクから成り、両方のタスクに解答しなければなりません。
テストの初めに、2つのタスクが出題されているA4サイズの問題冊子が渡されます。
その問題冊子に、直接答えを書きます。
タスクは順番に取り組む必要はなく、タスク2から先に初めても構いません。
実はTask 2の配点比率が高いのでTask 2から解答することをお勧めします。
どちらのタスクも、大学で提出する課題を前提にしているので、
文章のスタイルや表現はアカデミックなレベルのものが求められます。
TOEFLのようなタイピングではなく手書きなので、
採点官が読めるように丁寧に書くことも大切です。
▮ タスク 1 情報を正しく伝える
タスク 1 ではグラフや説明図、フローチャートなどが示されて、そこから数値など
情報を読み取り、要約したり関係を比較したりしたことを書きます。
ポイントは、伝えるべき大切な情報が何かを分析し、
それを150語以上で説明することです。
客観的な立場で事実だけを書くことが大切で、
図表から読み取れないことや自分の意見を書くことはやめてください。
◆ タスク 1 の問題例
イギリス人男女の、家事の役割分担を棒グラフで示したものです。
このグラフについて150語以上で説明しなさい。
▮ タスク 2 自分の考えを述べる
タスク 2 では、トピック 1 と違い、
自分の意見を述べる250語以上のエッセイが求められます。
意見そのものの良し悪しを採点するわけでなく、
ライティング力を評価しますので、どんな意見でも構いません。
主な問題形式は、「〇 〇 について自分の意見を述べなさい」 「〇 〇 についてあなたは賛成ですか? 反対ですか?」
「〇 〇 について有利な点、不利な点について述べなさい」といったものです。
◆ タスク 2 の問題例
マスコミュニケーションと交通機関が拡大している中、
社会は益々、グローバリゼーションを加速させています。
人々の中には、それぞれの社会が持つ文化的アイデンティティーが失われるのは明らかである
といった恐れを抱く者もいます。
この意見にあなたは賛成ですか? 反対ですか? 250語以上で述べなさい。
◆ よく登場するトピック
Education & Learning (教育と学習) The arts (芸術)
The environment (環境) Animal welfare (動物保護)
Mass media (マスメディア) Population growth (人口増加)
Human relations (人間関係) Health (健康)
Crime (犯罪) Tourism (観光)
Technology (テクノロジー) Employment (雇用)
Culture (文化) Retirement (退職)
ライティングはスピーキング同様、自分が伝えたいことを
英語で自在に表現する力があるかが問われます。
その具体的な対策法は ① 採点基準に従って、②書きまくる、
そして③添削(指導)してもらうことです。
過去問、類似問題を使い、何度も間違いを繰り返し、それを正していきましょう。
そのプロセスを経ることがスコアにつながります。