▮ スキャニングって?
「スキャニング」って言葉を聞いたことがありますか?
画像情報を取り込んだり、体の断面を検査するときに「スキャナー」を使いますが、「速読」のテクニックとして、必要な情報だけをピックアップすることを「スキャニング」と言います。
「スキャニング」は、「検索読み」などと訳されることもあります。 例えば携帯電話でかけたい相手の電話番号を探すときに、「あ」から順番に見ていくようなことはしませんよね。 「田中」という人に電話をかける場合は、「た」から探し始めるか、あるいはグループ分けした電話帳の中からたとえば「会社」というグループを選び、そこから「田中」を素早く探し当てるはずです。
スキャニングすると特定の部分しか読まないので読む速度は格段と速くなります。
IELTSリーディングセクションでは、別々の3つのパッセージを読み、60分で40問に答えなければなりません。それぞれの問題の解答を探している時間はわずか30秒だと考えてくさい。スキャニングを使わなければ大切な時間をロスしてしまうのです。
もう一つの速読テクニック「スキミング」は、全体を素早く読むことです。何が書かれているか知らない状態で、トピックの概要、アイディア、道筋を理解するために読みます。
一方、「スキャニング」は、特定の除法断片を探します。 日付や数字、時間に関する表現や名前など、何を探すべきか知ったうえで読むテクニックです。
▮ スキャニング3つのポイント
1. ます、設問を読んで、設問の中に、解答に結びつくキーワードや関連するアイディアを探します。
2. そして、パッセージ全体に素早く目を動かします。左から右に目を動かすのではありません。キーワードを探すために効率的に、上から下へ、前から後ろ、あるいは、真ん中から飛び回るように探しましょう。
3. 設問から推定されるキーワード、名前、番号、フレーズなど、特定の情報断片だけを探すことに集中します。 文章を読む必要はありません。
▮ それでは、問題を使いスキャニングを実践してみます。