米スタンフォード大学は2019年度が始まるまでに、
親の年収12万5000ドル(現在のレートでおよそ1500万円)未満の学生を対象に、
学費を無料にするプログラムを発表して話題を呼んでいます。
さらに6万5000ドル以下の家庭の学生は、
寮や下宿代も無料になるのだといいます。
学生は夏のバイトなどで5000ドルを大学に払うことが求められますが、
ここに親が援助することなどもできます。
スタンフォード大は、この新たな取り組みによって、
中流階級やアッパーミドルクラスの学生に対しての援助を
強めていきたい考えがあるのです。
■ 世界で最も裕福な大学
ご存知の通り、スタンフォード大学は世界で最もビジネス成功者を
輩出するアメリカ西海岸の有名校で、成功したシリコンバレーの
億万長者から多数の寄付金を受け取っています。
2014年時点のスタンフォード大における寄付基金の運用資産は、
なんと187億ドル(約1兆9000億円)に上り、
今回のプログラムは、こうした裕福な大学であるからこそ
可能であるとも言われています。
■ Google創業者ラリ-ペイジなど億万長者が卒業生
スタンフォード大学はシリコンバレーの近くにあるという地の利を生かして
アメリカでは今やハーバード大学をしのぐ人気を誇ります。
卒業生にはGoogle創業者のラリー・ペイジ&セルゲイ・ブリン
Yahoo!の創業者のデビッド・ファイロなど
シリコンバレーの著名人も多く、そうそうたる卒業生による
多額の寄付によって、スタンフォード大学が学費援助プログラムを
充実させていることは想像に難くありません。
どうやら「卒業生の活躍によって次世代のリーダーが
スタンフォード大学で新たに育まれる」という
好循環が生まれていそうです。
■ アメリカの大学授業料無料化の動き
アメリカでは今回のスタンフォード大学のように
授業料タダにするケースが広まりつつあります。
例えばハーバード大では優秀な学生を集めるために
あらゆることをしています。
基本的に6万ドル以下ならば学費は無料。
また、成績優秀な留学生にも学費を大幅免除。
最大年間500万円近い割引をします。