アメリカは世界で最も豊かな国ですが、ほぼ全ての地方で乞食の姿が見られます。
華やかなニューヨークの街中でも、物乞いをしている人を見かけたことがあるのではと思います。
そんなアメリカや中国を中心として、話題を集めている「プロ乞食」の事をご存知でしょうか?
本来「乞食」とは、自分では生産活動をせずに他人の善意にすがって暮らす人のことを指します。
一般的には、何らかの事情でそういった暮らしをせざるを得ない人を表現する差別的用語として、
あまり好ましくない表現とされています。
しかしアメリカでは、物乞いを職業とみなし“プロとして乞食をしている”人が少なからず存在するのです。
何をもってプロなのか?
では何をもって“プロ”と表現されるのか?
アメリカに存在する乞食には通常3つの原因があります。
1.命を繋ぐため物乞いする
2.怠けるため物乞いする
3.物乞いを、労働することなくお金を稼ぐ一種の職業と見なす
この3にあたるのがいわゆる「プロ乞食」と呼ばれている人々です。
アメリカで有名になっているプロ乞食の一人Paulaさんは、米紙ニューヨーク・ポストの一面トップを飾ったこともあります。
それほどに、アメリカでプロ乞食の存在は注目されていることがわかります。
そして驚くことに、毎日NYの5番街で物乞いをしているPaulaさんの年収は1万ドルを超えていると
されています。
さらに報道によると、ニューヨークのプロ乞食には最高年収10万ドル以上稼いでいる者もいると
言われています。
NYに存在する「乞食学院」
プロ乞食は、ただ座っているだけではありません。
絶え間なくスキルを磨いており、物乞いを成功させる方法を考えています。
中には知的障害者や身体障害者を装い、人々の同情をかおうとする不謹慎な者も少なくありません。
そしてNYには関連産業として『乞食学院』まで登場しています。
100ドルの学費で6回の講義が行われ、内4回は「理論知識」を学び、残り2回は「街頭実習」
となっています。
成績優秀な卒業生は月2000~4000ドルも稼ぐそうです。
さらには“乞食ツアー”を開催し、イタリア・フランス・ドイツ・ノルウェー・スウェーデン・フィンランドを訪れました。
240日間のうち141日を物乞いに費やし、実際に旅行したのは99日間。
無一文の状態でここまでの旅行が出来るというのですから驚きです。
このようなプロ乞食は世界各国に広まっており“人の善意を利用する詐欺行為だ”という批判の声が
あがっている国も少なくありません。
今後各国がどういった対応を行っていくのか、関心が高まっている話題です。